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ゲーム行動症状は青年期からどう変化する?―約8年間追跡した縦断研究
スウェーデンの研究グループは2026年6月13日、青年期から成人初期までGaming Disorder(ゲーム行動症)の症状と精神症状を追跡した縦断研究を、European Child & Adolescent Psychiatry に発表しました。
研究では、平均14.4歳、17.4歳、20.2歳、22.9歳の4時点で調査を行い、ゲーム行動症状に加えて、ADHD、抑うつ、不安、行為障害などの精神症状を自己評価によって調べました。最初の調査には1,834人が参加し、最終調査では1,066人が評価されました。
ゲーム行動症状の経過を分析したところ、参加者は主に3つのパターンに分かれました。83.4%は症状が低く、さらに減少していく群、12.3%は中程度の症状が持続する群、4.3%は症状が増加していく群でした。多くの若者では問題となる症状は低いまま、あるいは年齢とともに減少する一方、少数ながら症状が持続・増加する若者が存在することが示されました。また、中程度の症状が持続する群ではADHD、不安、抑うつ症状が多く、症状が増加する群ではADHD、不安、行為障害症状との関連がみられました。研究者らは、ゲーム行動症状と精神症状が発達過程で並行して推移することから、両者が相互に関連している可能性を指摘しています。
【GAME-Fからのコメント】
この研究で重要なのは、「ゲームをすること」と「問題のあるゲーム行動」を同じものとして扱っていない点です。多くの若者ではゲーム行動症状は低く、さらに年齢とともに低下していました。一方で、少数ながら症状が持続あるいは増加する若者も存在し、その背景にはADHD、不安、抑うつなどの精神症状が複雑に関係していました。ここから「ゲームがADHDや不安、抑うつを引き起こす」と結論することはできません。むしろ重要なのは、ゲームの問題と精神的な問題のどちらか一方だけを原因と決めつけないことでしょう。
ゲーム時間だけを減らせば問題が解決すると考えるのは単純すぎます。問題のあるゲーム行動がみられたときには、「ゲームをやめさせる」ことだけではなく、その子どもがなぜゲームに向かっているのか、背景に別の困難がないかを見る必要があります。
【参考】
Savander S, et al. European Child & Adolescent Psychiatry, 2026(Springer)
PubMed:Gaming disorder symptoms and psychiatric comorbidity from adolescence to early adulthood