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ショート動画依存と「未来を考える力」の低下―中国の高校生1,567人を1年間追跡
2026年9月、学術誌 Computers in Human Behavior に、中国の高校生を中心とする青年1,567人を1年間追跡した、ショート動画依存に関する縦断研究が掲載されました。
研究では、平均年齢15.41歳の参加者を6か月間隔で3回調査し、ショート動画依存(Short-Form Video Addiction:SFVA)、未来を見通して現在の行動を将来の目標と結びつける力(Future Time Perspective:FTP)、そして日常的な学習上の失敗や困難から立ち直る力(Academic Buoyancy)の関係を検討しました。
その結果、ショート動画依存が強いほど、その後の学習の立ち直り力が低下する関連が示されました。また、この関係の一部を「未来を考える力」の低下が媒介している可能性が示されました。さらに、未来を考える力と学習の立ち直り力には、互いに関連する双方向の関係も認められました。
【GAME-Fからのコメント】
ショート動画は、Instagramのリール、TikTok、YouTube Shortsなどを中心に流れてくる、短時間で次々と視聴できる動画コンテンツです。物語やドラマの一部だけを見せ、続きの視聴へ誘導するものや、その先で課金につながるコンテンツもあります。 スクロールするたびに新しい動画が提示されるため、短時間で次々と新しい刺激や情報に触れることが特徴です。
今回の研究は、こうした利用への依存傾向が、単なる「利用時間」の問題だけではなく、将来を見通して現在の行動を調整する力や、学習上の困難から立ち直る力と関連している可能性を示しています。
特に注目したいのは「未来を考える力」です。目の前の即時的な刺激や報酬と、今何をするべきかという選択は、子どもから青年期にかけて育っていく自己調整能力とも深く関係します。
今回の研究は、デジタル利用による影響を「時間」から「機能」へと広げて考える重要性を示す研究の一つと考えます。なお、本研究は縦断研究ですが観察研究であり、ショート動画依存が未来を考える力の低下を直接引き起こすと断定することはできません。 今後、異なる国や年齢層での検証も必要です。
【参考】